7N超高純度ヘリウムガスについて
イワタニはこれまで、99.995%以上の「高純度ヘリウムガス」や、99.9999%の「超高純度ヘリウムガス」を取り扱っておりましたが、この度、さらに純度を高めた99.99999%の「7N超高純度ヘリウムガス」の取扱いを開始いたしました。
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物性
化学式 | He |
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分子量 | 4.003 |
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外観・臭気 | 無色・無臭の気体 |
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ガス比重(空気=1) | 0.14 |
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性質 | 不燃性 |
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ガス密度(kg/Nm3) | 0.1785 |
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液密度(kg/L) | 0.1248 |
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融点(℃) | -272.2 |
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沸点(℃) | -268.9 |
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用途
利用分野 | 主な用途 |
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半導体、エレクトロニクス | 光ファイバー製造、半導体・液晶のウエハ冷却、半導体製造装置内のパージ |
各種検査、分析 | 真空装置、配管などのリーク(漏れ)テスト、各種分析装置のキャリアガス |
医療 | MRIの超電導マグネット冷却 |
輸送産業 | 飛行船、バルーン、リニアモーターカーの超電導コイル冷却 |
宇宙工学 | ロケット推進剤 |
海洋、エンジニアリング | 潜水作業 |
鉄鋼、機械、冶金 | 溶接熱処理、溶接シールドガス、レーザーの光源 |
7N超高純度ヘリウムガスの出荷実績と期待される効果
7N超高純度ヘリウムガスは、化学品や半導体製造で、潜在ニーズがあると見込んでおり、例えばガスクロマトグラフによる化学品の分析時におけるキャリアガスや、分析試料が通る配管ラインのパージ、また装置チャンバー内における不純物除去等で使われております。

従来品(6N純度のヘリウム)と比べても、不純物量を低減しており、酸化することを懸念している製品や分析試料がある際には、効果を実感いただけるかと思います。
ヘリウムガス安定供給のための取り組み

ヘリウムソースの獲得と安定供給ネットワーク
ヘリウムは主に、天然ガスから生産されており、商業ベースでは天然ガス中に一定量以上のヘリウムが存在する必要があります。このような天然ガス田を有する国であるアメリカ、カタール、ポーランド、ロシア、アルジェリア、オーストラリア等が限られた生産国となります。
加えて、ヘリウムは数年に一度の頻度で需給ギャップによる「供給危機」を繰り返しており、安定的な調達が課題となっております。イワタニでは、安定供給体制の構築のため、アメリカとカタールのダブルソースでヘリウムを調達しています。
国内2ヶ所の充填所を活用した国内市場への安定供給と、輸送の優位性を活かしたアジア市場への供給も積極的に行っています。
ヘリウム安定供給の為の生命線“コンテナ”
イワタニは、多数のコンテナを保有しており、動くヘリウム基地としてヘリウムの安定供給に貢献しています。コンテナは、定期的な検査が必要とされる上、最善の状態で搬送する為のメンテナンスが不可欠です。当社では、自社グループ内でメンテナンス及び修理を行える体制を整えております。
輸入から供給まで一貫体制で取り組み、あらゆるニーズに応える
イワタニでは貴重な資源を最大限に活用するため、東京ヘリウムセンターと大阪ヘリウムセンターの2ヶ所を構え、全国のお客さまに「必要な量を求められる形で、いつでもお届けできる」体制を整えています。業界最高水準の7N超高純度ヘリウムガスや、充填圧力を30 MPaにまで高めた容器にも対応しております。また、中国、東南アジア、中東にヘリウムセンターを建設し、販路を広げています。
- 30 MPa容器
イワタニでは30MPa充填設備を導入しています。現在、日本で流通しているヘリウムガス容器は14.7MPaもしくは19.6MPa充填であり、日本国内では新しい取り組みとなります。海外では30MPa容器は一般に普及しており、 保安、物流、ハンドリング面でも問題なく運用されています。
各地に保安担当者を配置するイワタニグループの保安体制

イワタニグループは、『保安』に注力しており、各地に保安担当者を配置し、常にお客様のご相談に応じる体制をとっております。 また、グループ会社に経済産業大臣指定の「指定保安検査機関※」のガス保安検査(株)を擁しており、保安検査をはじめとする各種 検査・点検を実施することにより、設備の診断を行い、保安維持に関するご提案を致します。
※ガス保安検査㈱は、全国47都道府県において、一般則、液石則、コンビ則の高圧ガス製造事業所の保安検査を実施しております。
よくあるご質問
- 7N超高純度ヘリウムガスの生産拠点を教えてください。
- 東京ヘリウムセンター(茨城県阿見町)にて生産しております。
- 供給エリアは全国ですか?
- 全国です。
- 現在、どのような用途向けに供給していますか?
- 分析用途、パージ用途向けに供給しております。例えば、ガスクロトグラグ分析等の各種分析用キャリアガスや、ガスクロマトグラフ装置までの配管ラインのパージ用ガス、各種装置における、チャンバー内のパージ用ガスといった用途に向けて供給しております。
- 6Nから7Nに純度アップすることによって、どのような効能が得られますか?
- ガスクロトグラフの分析用途(キャリアガス)でお使いいただく場合には、バックグラウンドの低下等による、分析精度の向上が期待されます。また、分析したい試料を分析装置に運ぶまでの、配管ラインのパージガスとして使用する際には、分析装置到達までの、配管ラインの不純物が減り、分析試料に不純物が混入する確率を下げる事ができます。
その他、特に半導体製造工程では今後も微細化が進んでくと予測される為、製造工程に発生する残留物や不純物のパージ等に提案を継続し、7N超高純度ヘリウムガスの新たな需要が創出できるよう、お客様に提案営業を進めております。
- 容器等は従来の高純度ヘリウムガスと仕様が異なるのですか?
- 異なります。99.99999%の純度保証および、窒素や酸素等の不純物の保証値を満たすため、容器および容器弁は特別仕様の物を採用しております。 なお、容器仕様については、水容積47L、充填圧力14.7MPaのもののみとなっております。
- 他社でも製造・販売している会社はあるのですか?
- 標準規格として販売している会社はございません。
- そもそも輸入した段階でのヘリウムの純度はどのくらい高いのですか?
- 5N〜6N程度です。
輸入する場合は液化ヘリウムで輸入しており、生産元での保証純度は99.999%程度ですが、液化ヘリウムの純度の実力値としては99.9999%程度です。
- 7N超高純度ヘリウムガス以外には、どのようなスペックのヘリウムを取り扱っているのですか?
- 99.995%純度の「高純度ヘリウムガス」と99.9999%純度の「超高純度ヘリウムガス」を取り扱っております。
- 岩谷産業の国内シェアについて教えてください。
- 約50%程度です。(出典:ガスジオラマ)
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