蔵番 KuraBan 業務用鮮度保持冷蔵庫

蔵番 KuraBan 業務用鮮度保持冷蔵庫

生鮮品の長期保存、熟成、菌の抑制、高品質解凍

KuraBan(蔵番)とは、庫内の食材に「電場」と呼ばれる特殊なエネルギーを加えることで、冷解凍を経由することなくマイナス温度で長期間の「冷蔵」保存を可能にし、また食材の熟成を促す業務用冷蔵庫です。
現在は、植物の生育 促進、光合成の補完機能、細胞内の酸素の活性など、医療・農業・水産・畜産など様々な分野への応用研究を開始しています。

蔵番(KuraBan)とは


MARS Companyが開発した先進的な鮮度保持冷蔵庫「蔵番」は、生化学と物理学を応用して食材の保存環境を最適化し、鮮度の保持と熟成を両立させることができます。
蔵番は、庫内の食材に「電場」と呼ばれる特殊なエネルギーを加えることで、冷解凍を経ずにマイナス温度で長期間の「冷蔵」保存を可能にし、食材の熟成を促す業務用冷蔵庫です。
この冷蔵庫は高電圧を利用してカビ菌や一般生菌の増加を抑えるため、食材の保存期間が通常の冷蔵庫よりも長くなります。 また、蔵番は熟成肉の製造にも適しており、従来のドライエイジングと比べてトリミングロスが少なく、安価での熟成が可能です​

「鮮度」 従来冷蔵庫の常識を超えた鮮度保持能力。

野菜や果実などの劣化を抑え、従来の冷蔵庫よりも長期間にわたって鮮度を維持します。食材の酸化や乾燥も防ぐため、完熟したトマトなど水分の多い生鮮品も瑞々しさを保ったまま、長持ちさせることができます。

「抑菌」 安心・安全・カビ菌・一般生菌を徹底抑制。

N-TeFeエネルギーと低温コントロール保蔵技術の組み合わせにより、食品の保存において安心・安全を確保しつつ、経済的なメリットを提供いたします。、消費者に高品質な食品を提供し、同時に市場の安定化と食品ロスの削減にも貢献します。

食材の価格安定

イチゴやカボスなど、価格変動の激しい食材の価格を安定させることができます。保存期間が延びることで、市場の供給量を調整しやすくなり、価格の安定に寄与します。

カビ菌・一般生菌の抑制

N-TeFeエネルギーと低温コントロール保蔵により、カビ菌や一般生菌などの有害微生物の増殖を抑制することができます。これにより、食品の安全性を確保し、消費者に安心感を提供します

食材ロスの削減

痛みが早い食材のロスを削減することができます。 保存期間が延びることで、廃棄される食材の量が減少し、経済的な損失を防ぐことができます。


経済的効果

新しい技術により、野菜や果実などの劣化を徹底的に抑制します。鮮度保持能力が高いため、食品の廃棄量が減り、食材の無駄を減らすことができます。これにより、食材のコスト削減が実現します。

品質の向上

酸化や乾燥を防ぐことで、食品の色や風味、栄養価を維持します。特にいちごなどのデリケートな食材の品質を高く保つことができます。

消費者の満足度向上

新鮮な状態を長く保つことで、消費者に高品質な食品を提供でき、満足度を向上させることができます。

「熟成」 ロス率を徹底的に抑えた“KuraBan熟成”

KuraBan熟成を導入することで、効率的で衛生的な熟成プロセスを実現し、コストを抑えつつ高品質な熟成肉を提供することができます。これにより、ビジネスの競争力を高め、新たな市場や顧客層を開拓するチャンスが広がります。

これまでの課題

専用熟成庫での湿度管理

長期間にわたって適切な湿度を維持するための専用設備が必要で、管理が複雑で手間がかかる。

不衛生な環境

湿度管理が難しいため、カビやバクテリアの繁殖リスクが高く、食品衛生に課題がある。

高いトリミングロス

長期間の熟成過程で表面が乾燥し、カットして廃棄する部分が多くなり、無駄が多い。

高価な熟成肉

管理コストや廃棄ロスが大きいため、最終的に熟成肉は高価になりがち。

蔵番で解決

湿度管理が不要

専用の湿度管理設備を必要とせず、簡単に熟成プロセスを実行できるため、管理の手間が大幅に軽減されます。

衛生的な環境

湿度管理が不要なため、カビやバクテリアの繁殖リスクが低く、衛生的な熟成環境を保つことができます。

低いトリミングロス

短期間での熟成が可能なため、表面の乾燥が少なく、廃棄部分が減り、効率的です。

コスト削減

管理コストや廃棄ロスが少ないため、熟成肉をより安価に提供できるようになります。

「解凍」 ドリップ・細胞破壊・酸化を極限まで抑える。

KuraBan解凍技術を導入することで、食品の解凍と保存における新たな基準を確立し、高品質な食材を手軽に提供できるようになります。

最先端技術N-TeFe(非熱電場エネルギー)とは?


蔵番は、非熱電場エネルギーを利用して庫内温度を-1から-5に保ち、食材を凍らせることなくチルド保管を実現します。これにより、従来の冷蔵庫保管と比較して3~10倍の鮮度保持期間を達成します。食材の品質を長期間維持し、食品ロス削減や管理効率の向上が期待されます。

非熱電場エネルギーの効果

庫内に高電圧を流すことにより、食材に高電圧を与えます。

高電圧の付与

食材に高電圧を与えることで、氷点下でも凍結させない環境を構築します。

代謝の低下

温度を下げることで、食材の細胞の代謝が低下し、これにより鮮度が延びます。

オゾンの発生とその効果

放電によるオゾン生成

食材から空気中に放電する際にオゾンが発生します。

浮遊菌と表在菌の抑制

オゾンが浮遊菌が食材に付着した際や、表在菌の増殖を抑制します。

エチレンガスの分解

オゾンが青果の腐敗に影響を与えるエチレンガスを分解します。

りんごの保存例で解説


りんごに5000ボルトの高電圧を印加すると、0ボルトの方に放電します。

オゾンの発生と効果

  • りんごの表面にオゾンが発生し、表面の菌数が減少します。
  • りんごから発生するエチレンガスがオゾンによって分解されます

高電圧の影響

  • りんごに5000ボルトの高電圧がかかるため、-1℃から-2℃でも凍結しにくい環境が作られます。
  • 環境温度を下げることでりんごの代謝が低下し、鮮度が長く保たれます。
  • この環境下でりんごと梨を同じ箱に入れても、エチレンガスの影響を受けずに長期間保存できます。

牛タン保存比較検証


試験サンプル

・牛タン(アメリカ産)

※加工日:2月2日、消費期限:2月4日

保存方法

①試験サンプル購入後、全てのサンプルに過酢酸製剤による表面殺菌を行った

②各サンプルを重ねず並べたもの、重ねて並べたものに分け、乾燥を防ぐためラップで覆った

③試験区は蔵番(KB-120F-IF4D)、対照区として業務用冷蔵庫を使用

保存環境

・試験区(蔵番):設定温度 -2℃ 電場設定 HI(約5000V)

・対照区(冷蔵庫):設定温度 4℃

試験1日目

試験3日目

試験5日目

試験7日目

検証結果

冷蔵庫保存では、3日目から少しずつ変色が見られ、5日目には全体が茶色く変色していました。しかし、蔵番保存では5日目あたりから変色が見られ、徐々に進行して9日目に全体が茶色くなりました。冷蔵庫保存と比較すると、変色の開始が遅く、進行も緩やかであることが確認されました。さらに、どちらの方法でも、重ねた部分の変色が早く進行する傾向が見られましたが、全体的に蔵番保存の方が鮮度を長く保てることが分かりました。

蔵番ラインナップ

KB-075F-I2D

外形寸法

W755xD800xHl,950mm

製品重量

154kg

電源

50/60Hz,単相100V

庫内温度

-5℃~10℃

有効内容積

383L

消費電力

冷却時167/167W,霜取時251W

KB-090F-IF4D

外形寸法

W900xD800xH1,950mm

製品重量

179kg

電源

50/60Hz,単相100V

庫内温度

-5℃~10℃

有効内容積

437L

消費電力

冷却時232/232W,霜取時311W

KB-120F-IF4D

外形寸法

W1,200xD800xH1,950mm

製品重量

204kg

電源

50/60Hz,単相100V

庫内温度

-5℃~10℃

有効内容積

628L

消費電力

冷却時247/247W,霜取時318W

KB-150F-IF4D

外形寸法

W1,490xD800xH1,950mm

製品重量

234kg

電源

50/60Hz,単相100V

庫内温度

-5℃~10℃

有効内容積

818L

消費電力

冷却時267/267W,霜取時324W

KB-180F-IF6D

外形寸法

W1,790xD800xH1,950mm

製品重量

279kg

電源

50/60Hz,単相100V

庫内温度

-5℃~10℃

有効内容積

l,008L

消費電力

冷却時302/302W,霜取時350W

WI-KuraBan (Prefab Type)


お客様のご要望、設置場所に応じて設計いたします。
詳しくはお問い合わせください。

株式会社MARS Companyについて


世界が注目する独自の長期冷蔵保存技術で切り拓く、新たなコールドチェーン
MARS Companyは、非熱エネルギーを様々な角度から研究し、食材の輸送や冷蔵保存において、食材を高鮮度のまま長期間保存する独自の冷凍・冷蔵・製氷技術を有しています。
鮮度保持冷蔵庫「Kuraban(蔵番)」や海水製氷装置「sea snow」、過冷却冷蔵庫「Tokyo Snowman」などを製造・販売するビジネスを通じて、日本の農業や水産業の活性化に貢献する取り組みを行っています。

出展団体名

株式会社MARS Company

所在地

〒370-0007 群馬県 高崎市問屋町西 1-1-2

設立年月

2006年07月

従業員規模

10-50名

URL

https://www.mars-company.jp