各社連携によって実現した Ryoden Sensing Solution 振動計測システム Ryoden Sensing Solutionの振動計測システムは、ロボセンサー技研社、アローセブン社との連携によって実現した、設備の予防保全における課題解決のために開発したソリューションです。 これまで計測することができなかった箇所の振動が可視化でき、予防保全を実現します。
Ryoden Sensing Solution 振動計測システムにおける3つの技術 Ryoden Sensing Solution 振動計測システムは、ロボセンサー / 計測ソフト / 無線通信という3つのコア技術によって構成されている独自のセンシングソリューションです。
ロボセンサー
ワイヤー状で細くしなやか、これまで設置困難だった場所に取り付けが可能で、超低周波数から高周波まで計測することができます。
計測ソフト
ロボセンサーの特性を最大限に活かすべく開発した広帯域に対応した計測ソフトです。
計測データからの算出値 / 監視結果 / 端末の稼働状況をひとめで確認可能です。
無線通信
FA無線通信分野で高い技術力とノウハウを有するアローセブン社の無線技術が、測定現場のリアルなデータを確実かつ安全に、お手元にお届けします。
ロボセンサーについて ロボセンサー技研社のロボセンサーは、これまでの加速度センサーや振動センサーとは全く違う発想で作られた振動センサーです。
ロボセンサー「3つの特徴」 Ryoden Sensing Solution 振動計測システムは、ロボセンサーの有する下記3つの特徴を最大限に活かし、これまで難しかった計測を実現、幅広い用途での利用が可能です。
広帯域の周波数を取得可能
ロボセンサーは、触感レベルの超低周波から機械故障に関わる音のような超高周波まで取得可能です。
したがってこれまで加速度センサでは計測できなかった帯域の計測を可能とします。
様々な場所に設置可能
極細かつ柔軟で自由に変形できるため、局所はもちろん、広い領域のカバーも可能です。
また、耐水性・耐油性に優れているため、水(油)中測定も可能です。
ノイズを受けづらい
従来の加速度センサーは、自身が機械的構造のため慣性ノイズを取り込みます。
一方、ロボセンサーは上下振動の影響を受けず、的確に機械振動だけを取得することが可能です。
活用事例 協働ロボットでの活用事例
工場で活用されている協働ロボットは、狭い空間や、作業者の近くで動作したりすることもよくあります。
ワイヤー状のロボセンサーをロボットの先端部分に設置することにより、人や物に接触した際に、その衝撃を検知し、機械の安定稼働に繋げようという取り組みです。
超音波洗浄機における洗浄プロセスのエビデンス取得
金属製の棒にセンサーを巻きつけ、洗浄機の水中に付けることで、超音波を計測します。
これにより、どの程度の超音波で洗浄したかという数値に基づいたエビデンスデータを出すことができるようになります。
これまで測定ができなかった40kHzの周波数を測定可能にすることにより、納品先メーカーにプロセスデータを提出し、明確な品質保証ができるため、さらなる信頼獲得に繋げようと取り組まれています。
モータの振動計測による異常振動の検知
モータ上にセンサーを設置することで、モーターの振動を検出することができます。
正常なモータと破損しているモーターを同時に測定すると、その違いを視覚的に確認できる波形が得られます。
正常データをもとに閾値を設定することで、異常な振動を検知して、アラートを出すといった仕組みを構築することができるようになります。
3Dプリンタ機内の振動測定
3Dプリンタのような装置は、稼働部が多く、かつ狭い空間になるので、従来のセンサーでは設置が難しいケースが多くありました。
しかし、ロボセンサーは、細く軽く、自由に形状を変えることが可能なので、このような複雑な装置でも振動の計測が可能となり、装置内のモーターやファン等の摩耗や異常の検知が可能となります。
超大型プレス機械における振動計測
5,000トン級4連プレス機という超大型製造機械への活用事例です。
プレス機構上部サーボギアボックス、サーボダイクッションにロボセンサーを設置しました。
非常にノイジーな環境でも高い感度とダイナミックレンジを実現、このような過酷な環境下でも高精度計測が可能となった事例です。
ボルトの打音検査時の振動測定による欠陥検出
ボルトの打音検査時の振動を測定することにより、欠陥の有無を計測データにより、特定することができた事例です。
ボルトのみならず、今後は金型の欠陥検査への活用も模索されています。
室内機/室外機の異音検知
ある企業では、室内機 / 室外機の電源を入れた際の音が規定の範囲内か、異音はしないかという点を人間の聴力で検査していました。
広帯域の振動測定に対応したロボセンサーを取り付け、センサーデータを取得することにより、検査工程の属人化の解消だけでなく、人員の削減にも繋がる可能性があり、現在導入に向けて検討を進めております。
よくあるご質問 どのような場所に設置することができるのでしょうか? ロボセンサーは柔軟性が高いため、これまで設置出来なかった場所でご活用いただけます。 センサー自体が柔軟なので巻き付けたり、自由に変形して設置することができます。例えば超音波洗浄機の水中、水面を棒状に巻き付け測定し、どの程度の周波数を発しているかを測定してその測定値をもとに品質保証を示すことができたりします。 加速度センサーと比べてデータ収集に違いはあるのでしょうか? ロボセンサーは電磁ノイズと自身慣性ノイズを拾わない構造で、振動を正確に取得することが可能です。 加速度センサーは上昇や下降の上下慣性も計測してしまいますが、ロボセンサーは上下の慣性に影響されず、エレベーター自体の振動のみを感知することが可能です。またピエゾフイルムでの自家発電の為、電磁ノイズに影響されません。 さらにモータ軸受異常検査で、加速度センサーで計測できない20㎑以上の周波数帯を取得することでより早く予兆が出来る可能性があります。 通常の計測ソフトとは何が違うのでしょうか? ロボセンサーが取得できる広域な周波数の計測が可能です。 ロボセンサーを活用すれば、広域な周波数の取得はできるようになりますが、従来の計測ソフトではその周波数を計測が出来ませんでした。 その為、アローセブンの技術を駆使して共同開発することによって、低周波の1Hzから高周波の200kHzまでの大容量データの計測表示が可能になりました。 どの程度の周波数を取得することができるのでしょうか? 可聴領域(20㎐~20㎑)外の0.1㎐~3M㎐の広帯域周波数を取得できます。 従来の加速度センサーでは20Hzから20kHz程度の周波数しか取得出来ませんでした。ロボセンサーは超低周波~超音波領域まで取得できます。 例えばこれまで取得できなかった機器の振動を計測して故障前に発生していた前兆となる周波数を取得できれば、予知保全を実現できたりします。 どのように活用できるか試す為に、機器をお借りすることは可能でしょうか? 未知の周波数帯含め様々な計測についてご相談いただければ対応いたします。 実際に試していただき、お客様の機器を計測できます。今まで測定できなかった領域の振動を取得できますので、どのように活用できるのか試しながらご確認ください。 どの機器を測定し、どの程度の周波数帯を計測したいかも含めて、ご相談いただければ対応いたします。また今後としましては、次期開発製品として監視制御ソフトも開発予定しております。
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