特長
海洋生分解性の酢酸セルロース樹脂フィラメント
酢酸セルロース樹脂は、木質・綿花資源であるセルロースから生まれた、環境に配慮したプラスチックです。可食性バイオマス資源に由来するポリ乳酸(PLA)とは異なり、食料資源に影響を与えません。原料となる酢酸セルロースは、海洋中・堆肥中で一般的な合成プラスチックに比べ極めて速やかに分解することが知られています。酢酸セルロース樹脂は酢酸セルロースに可塑剤を配合して熱可塑性を付与しています。本素材の可塑剤には生分解性の「非フタル酸エステル」を使用し、主に海外を中心としたフタル酸系化合物に対する環境規制にも対応しています。
また、透明であり、ABS樹脂に相当するバランスのとれた機械特性を有しています。PLAと比較して高い衝撃性や耐熱性を示します。一方ABSよりも耐薬品性に優れており、とくに石油系溶剤、オイル、ガソリンなどには浸食されにくい性質があります。また造形物の反りはABSよりも軽微となります。
グラスウール配合のポリプロピレン(PPGW)フィラメント
樹脂収縮率が大きく、フィラメント化、さらに造形が難しいといわれてきたPP樹脂に、極細で柔軟なグラスウールの短繊維を配合することで収縮をコントロール。自動車や家電など多くの製品に使用されている汎用樹脂であるPP樹脂で、層間密着度が良好な3D造形が可能になりました。高強度でしなりがあり、壊れにくく折れにくい、実用製品に適した素材として、製品づくりの可能性を広げます。
耐熱性:120℃ 20分オートクレーブクリア
対溶剤性:溶ける溶剤無し、鉱物油にも強い
吸水性:低い
比重:1.0g/cm3と軽量
層間密着性:良好、水漏れ無し
造形時の反り:少ない
塗装性:良好
メ ッ キ:可能
オーバーハング:22.4度
造形物の反りを防ぐタックシート
造形時の反りを防ぐことで、安定した造形が可能になります
熱収縮を伴う造形材料でも、造形物の反りを防ぐことで、レイヤー薄利の問題を改善
耐久性があり、長時間(複数回)使用出来ます
造形時に作成する台座部分(ラフトやブリム)を最小限にすることが出来ます
加温式テーブル対応、様々な造形材料にご使用頂けます
テーブル(ベッド)のサイズに合わせて、自由にカットが出来ます
形状記憶ポリマー(SMP)フィラメント
宇宙産業や最先端医療業界などで注目を集めている、形状記憶ポリマー(SMP = Shape Memory Polymer)をフィラメント化しました。造形後に約55℃程に加温すると柔らかくなり、造形物の形状をカスタマイズすることができます。例えば、ギブスのような患部の形状や、必要な形が一人ひとり異なる固定具も、シート状のSMPを温め巻き付けることで、一人ひとりに合った形状へ簡単に調整することができます。
造形物の形状をカスタマイズすることができるので、複雑なデータが不要=時間の短縮と材料の節約にもなります。アイデア次第で使用用途は無限大です。
生体適合性 ゴムライクのFABRIAL-Rフィラメント
FABRIALTM Rシリーズは、柔らかく、しなやかで肌になじむ素材です。柔軟性、耐摩耗性、低吸水性等に優れた特殊エラストマー(TPE)で、医療分野でも実績のある生体適合性試験(ISO10993準拠)にて安全性も確認しております。
義手・義足や補聴器など、主に医療向けの製品としてご活用頂けます。