特長
木材チップ、燃焼率向上への一挿し
木質バイオマス発電。注目の再生可能エネルギーです。
発電のための燃料用木材チップは、林地間伐材や建設廃材など、由来が様々な木材が使用され、含まれる水分量も多様です。木材チップの水分量は発熱量、着火性、燃焼性に直接関係し、ボイラーの発電効率に大きく影響するため、木材チップの適正な水分管理が求められています。従来、木材チップの水分測定は「加熱乾燥法」などで測定していますが、迅速性に欠けることや専用設備が必要なことなどが大きな難点です。
本器「木材チップ水分計MT-200」は、木材チップの山の中に棒センサーを挿入するだけで水分を測定できます。手軽な操作ですが、あらかじめ登録されている新開発の木材チップ専用検量線*を用いて計算するため、信頼性の高い水分値を得られます。木材チップの生産、受け入れ、チップヤードなどの現場で活躍するこの一台。水分計の専門家ケツトから、木材チップの専門家のみなさまへ自信を持っておすすめします。
PKS、木質ペレットの燃焼効率向上に、数秒間の水分測定
バイオマス発電用の燃料は、PKSをはじめ木質ペレットやおがくずなど、さまざまな由来のものが使用され、含まれる水分量も多様です。また、燃料の含水量は発熱量、着火性、燃焼性に直接関係し、ボイラーの発電効率に大きく影響するため、適正な水分管理が求められています。
従来、各種燃料の水分測定は「加熱乾燥法」などで測定していますが、迅速性に欠けることや専用設備が必要なことなどが大きな難点です。本器「バイオマス水分計HI-700」は、試料を器械本体に注ぎ入れて数秒で水分を測定できます。手軽な操作ですが、あらかじめ登録されている各種バイオマス燃料専用の検量線を用いて計算するため、信頼性の高い水分値を得られます。各種バイオマス燃料の生産、海外製燃料の輸出入、発電所での受け入れ時など様々な現場で活躍します。
正確性を求めるなら、赤外線水分計
赤外線水分計は、水分測定の基本となる公定標準測定法の「乾燥減量法」と極めて類似した加熱乾燥・質量測定方式の赤外線水分計です。種類・性状を問わずほとんどの試料の水分を測定できますので、バイオマス燃料である、木材チップ、PKSをはじめ農業、食品残さ、下水汚泥等の測定も可能です。
木材の含水率測定法を規定しているJIS Z 2101に則ると105℃前後の温度で重量変化が無くなるまで乾燥させるため、測定に数時間以上かかります。この赤外線水分計であれば、測定にかかる時間は10~20分程度と、JIS等の公定法に極めて近い精度ながら、大幅に測定時間を短縮することができます。
流れるサンプルそのままに、リアルタイム水分測定
本器は、光を対象物に照射し水分を測定する器械です。
照射する光は、含水率との相関性が高い吸光特性を持つ近赤外光ですので、正確な水分測定をリアルタイムで行えます。また、近赤外光は熱をほとんど持たず、対象物の物性に変化を与えないため、生産ラインに組み込み非破壊・非接触で水分の推移を常に監視する目的に優れています。
筐体は無塗装のステンレス製で、剥がれた塗料や錆がライン上に混入するような事故を防ぎます。さらに、防塵防水対策も施し、IP66規格に適合しています。 ボイラー投入前の木材チップ、PKS、木質ペレットの水分測定をリアルタイムに行え、効率の良い燃焼を実現します。
用途例
バイオマス発電におけるスムーズな定格運転のための
水分管理のお話しです。
木質バイオマス発電に用いられる木質燃料は、林地間伐材や建設廃材など、由来が様々な木材が使用さる木質チップをはじめ、ヤシ殻由来のPKS、木質ペレット等、多くの原料が使用され、含まれる水分も多様です。
木質燃料の水分量は発熱量、着火性、燃焼性に直接関係し、ボイラーの発電効率に大きく影響することに加え、不完全燃焼による事故の原因ともなるため、適正な水分管理が求められています。従来、木材チップの水分測定は長時間の加熱による減少質量分から水分を求める「乾燥法」などで測定していますが、迅速性に欠けることや専用設備が必要なことなどが大きな難点です。
そのような課題の解決のため、お役立てていただけるバイオマス燃料の含水率測定用の4種の水分計をご紹介します。木材チップの生産、受け入れ、チップヤードなどの現場からボイラー投入の直前まで、あらゆる場面で水分を測定できる機器を揃えています。スムーズな定格運転に微力ながらお役立ていただければ幸いです。