特長
ピコ秒パルスLD/LED ユニバーサルドライバ
ピコ秒パルスLD/LEDヘッド用のユニバーサルユニットで、取り付けたLD/LEDヘッドの繰り返し周波数とパルスエネルギーを制御します。手動またはコンピュータでの制御に対応し、シングルチャネルから最大8ch.のマルチチャネルユニットをご用意しています。モデルによりピコ秒パルス、CW、バーストモード対応。制御できる周波数はシングルショットから最高100MHzです。いずれのモデルも5年間保証で安心してお使いいただけます。
ピコ秒パルスLD/LEDヘッド
ユニバーサルドライバで駆動するピコ秒パルス光源ヘッドデバイスで、LDまたはLEDベースです。繰返し周波数を最大100MHzまでユーザー調整可能です。波長は範囲255~1990nmの多数の離散波長からお選びいただけます。また平均出力、パルス幅、機能の異なる複数のシリーズをラインナップ。最もハイパワーなファイバアンプタイプ LDH-FAシリーズの平均出力は、µW~数百mWです(波長により異なる)。パルス幅は最短40psです。光出力はタイプにより、コリメートビームやファイバケーブル、ファイバコネクタがございます。
紫外(VisUV)/高出力赤外(VisIR)ピコ秒レーザーシステム
マスターオシレータファイバアンプ(MOFA)のコンセプトとオプションの周波数変換機能による、多用途で柔軟な独立型のピコ秒レーザープラットフォームです。VisUVは、波長266 nm〜590nm、最大平均出力100 mWで最高3つの平行ビームを出力します。VisIRは、1064nmまたは1530 nmの赤外光を最大1.5Wで出力し、高出力アプリケーションや766 nmのSTED顕微鏡用光源に最適です。
1台でマルチ波長出力するレーザーコンバイナ。柔軟な出力オプション&パルス形状
PicoQuantの全レーザーについて、最大5つのレーザーライン出力を個々または1本のファイバにカップリングできます。ファイバは、シングルモード、偏光維持シングルモード、マルチモードなど、複数のタイプを利用可能です。またこれらファイバには、アプリケーションに応じて出力コネクタ、コリメーション、マイクロフォーカス光学系を追加することもできます。
多波長励起には、ユニバーサルドライバPDL 828「SepiaII」とレーザー結合ユニット(LCU)を組み合わせたシステムが好適です。さらに専用の光電気パルスジェネレータにより、波長375〜1550 nmでナノ秒パルス形状をプログラム制御できます。
OEM製造にも豊富な実績。特殊な要件にも柔軟に対応
PicoQuantの多彩なピコ秒パルスレーザーと、確立されたレーザーパルスシェービング技術をベースに、ハイレベルなOEMレーザーソリューションを提供します。PicoQuantは、ユーザー指定のシステム統合に最適化したカスタム設計にも大規模製造にも柔軟に対応し、省スペースの高品質モジュールを提供できます。OEMソリューションの一部はモデル化されていますが、もちろんリクエストに応じてカスタマイズ可能です。ご要望をお気軽にお問い合わせください。
用途例
単一光子フォトンカウンティング(TCSPC) |
量子研究、単一分子分光などのための時間相関シングルフォトンカウンティング(TCSPC)のための励起光源に最適です。
PicoQuant社ではフォトンカウンティング関連装置や検出器、また時間分解蛍光測定と量子相関の評価用の専用分析ソフトウェアで構成されるハイエンドなTCSPCソリューションも提案しています。昨今では量子光学分野において、単一量子系の存在を決定するコインシデンス相関などの量子システム研究をはじめ、量子物理システムによる情報の定式化、操作、処理の開発での活用が増えています。
|
時間分解蛍光分光 |
PicoQuant社のピコ秒パルスレーザーは、時間分解蛍光測定の励起光源に最適です。蛍光またはフォトルミネセンスの寿命は、蛍光分子やリン光分子ごとに固有であるため、サンプルの特性評価に利用できますが、一方環境の化学組成にも影響されます。加えて蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)、消光、電荷移動、溶媒和ダイナミクス、分子回転などのプロセスも、蛍光減衰速度に影響を与えます。したがって蛍光寿命の差異から、化学環境に関する情報を取得したり、反応メカニズムを追跡したりすることができます。
PicoQuantでは、光源だけでなく、数ピコ秒までの正確なタイミング機能をもつ蛍光分光計や、解析ソフトウェアを含む、包括的な蛍光寿命測定システムを提供しています。
|
蛍光寿命イメージング、蛍光顕微鏡 |
蛍光寿命イメージング(FLIM)は、蛍光性サンプルの励起状態の減衰率の違いに基づいて画像を生成する蛍光イメージング技術です。蛍光寿命は、濃度、サンプルによる吸収、サンプルの厚さ、光退色、励起強度に依存しないため、発光強度によるイメージングよりも堅牢です。一方で、pH、イオン濃度、酸素濃度、分子間結合、エネルギー受容体の近接性などの多くの環境パラメータに依存するため、さまざまな種類の機能イメージングに有効な手法です。
PicoQuant社のピコ秒パルスレーザーは、蛍光顕微鏡や蛍光寿命イメージングでの励起光源に好適です。PicoQuantでは光源のほか、ピコ秒の時間分解能と超解像イメージング機能を備えた単一分子顕微鏡や市販のレーザー走査顕微鏡に時間分解機能を追加するアップグレードキットといった、時間分解共焦点顕微鏡用のさまざまなソリューションを提供しています。
|